対話から学ぶ歴史と未来 [日本とドイツの引揚者・帰国者の戦後]
◆日 程 2019年10月19日(土) 13:00~16:30
◆場 所 満蒙開拓平和記念館 セミナー棟
◆参加費 記念館入館料+500円
◆定 員 100名(事前申込制、学生優先席あり)
◆申込み 記念館へTEL又はFAXで。TEL/FAX:0265-43-5580
セミナー棟竣工にあわせて、記念イベントを企画しました。
記念館での様々な出会いをきっかけに広がった輪から、
今回のシンポジウムを開催できる喜び、
そしてたくさんの方からの支援によって、皆さんとの学びの場として、
セミナー棟をお披露目できる喜び。
開館から6年半の歩み、そしてこれから共有できる場になればと思います。
【シンポジウム開催について】
昨年6月、ポーランド・ドイツ研修旅行へ行った際、
ドイツの「被追放者女性同盟」の方々と交流会をしました。
ドイツも敗戦に伴いポーランドなど占領地からの引揚げや残留、
戦後しばらく経ってからの後期帰国など、
日本と同じ様な歴史があったことを知りました。
個人としての被害と国としての加害の構図もまた同じです。
しかし、ドイツは国としての加害に向き合い伝え続けています。
そして彼女たちもお互いに体験を語り合い、史実を学び合い、
被害の感情を乗り越え隣国の人々とも和解の努力をしてきました。
この10月、彼女たちが記念館に来てくださることになりました。
一人は84歳というご高齢です。
お互いの体験から学び合い、私たちが進むべき道を考えたいと思います。
パネリストのヘルガさん(左)とマリアさん
ドイツでの交流会にて 2018.6.10
【当日スケジュール】
13:00~13:10 開会
13:10~13:40 ドイツにおける引揚げ基礎講話
講師:木村護郎クリストフさん(上智大学外国語学部教授)
13:40~15:40 シンポジウム(途中休憩あり)
パネリスト
・Helga Engshuber (ヘルガさん、チェコからの引揚げ者)
・Maria Wethan (マリアさん、ルーマニアから後期帰国者)
・Rosemarie Schuran(ローズマリーさん、ルーマニアから後期帰国者)
・南 誠さん (長崎大学多文化社会学部准教授
祖母が中国残留婦人、自身も中国帰国者)
15:50~16:20 ディスカッション
16:20~16:30 まとめ
【シンポジウム主旨】
第二次世界大戦後、「満州」からの引揚げと同じように、
ドイツにも旧領土・占領地などからの引揚げ、「ドイツ人追放」という
苛酷な体験がありました。
また、中国帰国者と同じように、ドイツにも戦後しばらく経ってから
帰国した後期帰還者がいます。
当事者たちは祖国でどのように受け入れられ、
それぞれの歴史にそれぞれの国はどう向き合ってきたのか。
そして、歴史は今の社会にどう生かされ、還元されているのか。
ドイツと日本。
お互いの体験に耳を傾け、「同じもの」を分かち合い「違うもの」から学び合う。
私たち日本社会がこれから進むべき道を共に学び、考えたいと思います。