12月15日に特別講演会を開催しました。
「満州開拓における宗教の役割について ー仏教・神道を中心として」
人の道を説く宗教が戦争協力機関となり戦場へ向かう若者たちを精神的に支えた・・・。
『禅と戦争』の著者であるアメリカの仏教学研究者が問う
“国家と宗教と戦争、そして国策”。
人々を満州へと向かわせた社会とは何だったのか。
さまざまな機関が戦争遂行に協力し、宗教もその一翼を担いました。
人々が心を寄せたものが時代を狂わせた歴史は、
その危うさを現代にも問いかけています。
アメリカの研究者が見た日本の戦争と宗教、そして「満蒙開拓」とは。
今回の講演は、『禅と戦争』の和訳を手掛けたエィミー・ツジモト氏
(『満州天理村「生琉里」の記憶 天理教と七三一部隊』の著者)の紹介で
講演開催の運びとなりました。
講 師 ブライアン・アンドレー・ヴィクトリア氏
日 時 2019年12月15日(日) 午後1:30~3:00
会 場 記念館セミナールーム
参加費 入館料(一般500円、会員400円、小中高生300円)
参加者からの感想
・宗教そのものは個人を救う純なものから生まれたと思うが、その姿から「利用」する、されやすい実態や歴史がある。
・なぜ、神道と仏教が同時に生き残っているのか全く分からなかったのが、『禅と戦争』の本と、今日のブライアンさんの話でよく分かりました。子どもたちに伝えていきたいです。
・ブライアンさんの人柄が素晴らしかった。
落ち着いた雰囲気の新セミナールームで
学びの深まりが感じられました。