満洲開拓青年義勇隊 林業
1938(昭和13)年12月25日発行、著作:満洲帝国政府民生部、発行:満洲図書株式会社
サイズ 19.5×13.7
満蒙開拓青少年義勇軍が使用した教科書 (林業)
満州国政府発行の、義勇軍用林業の教科書です。義勇軍の少年たちは、現地訓練所において農業のほか、林業や作物・園芸などについても学んでいました。これはその教本で、満州の森林や材木の特徴、森林の利用方法、満州の発展と林業がいかに結びついているかなどを、項目別に写真やイラストを用いて記述しています。
「開拓民が家を建てて開墾に従事すると同時に、農村備林と耕地・住宅の防風林を仕立てる」ことで「住みよい国土ができあがる」と、林業や森林の重要性を説きます。この本で勉強する義勇軍の少年たちが、将来的に満州という国を盛りたて守っていくことが期待されていたのでしょう。