5月28日(土)の語り部定期講演には、
はるばる和歌山県紀の川市から、元青少年義勇軍の上村正次さん(92)と
そのお仲間「赤い夕陽グループ」ご一行様が来てくださいました。
高齢者グループの一員として活躍している上村さん。
地元の小学校から戦争体験を聞かせてほしいと頼まれたことをきっかけに体験記を書き、それを高齢者グループの仲間たちが、子どもたちにも分かりやすいようにと紙芝居にすることにしました。
昨年1月に「赤い夕陽グループ」を結成。学校や地域のサロンなどで上演を重ねています。
市の社会福祉協議会がその活動を支えており、この日もワゴン車で職員3名が一緒に来てくださいました。
メンバーの木村さんという女性が以前から朗読ボランティアをされていたそうで、紙芝居の演じ手をつとめます。辛い体験をなかなか言葉にできない上村さん。その思いに寄り添うような語り口で、会場全体が引き込まれていきました。
元青少年義勇軍の上村さん(右)と紙芝居の演じ手木村さん
紙芝居の上演後は上村さんを交えて質疑応答の時間です。
この日は松川高校ボランティア部9名が参加していて、それぞれ印象に残った場面などを発表してくれました。
上村さんと木村さんのやりとりがとても軽妙でほのぼのとした雰囲気でした。
壮絶な体験を乗り越えてきた開拓団・義勇軍の皆さん。
戦後は自分の体験をあまり語ってきませんでした。
受けとめ、分かち合う仲間に囲まれている上村さんはとてもお幸せそうに見えました。
記念館の語り部 原千代さんとしばしの交流
紀の川市からのご一行様 和歌山-長野の日帰り弾丸ツアーでご来館
またゆっくりとお出掛けください♪
ゆっくりする時間もなく、帰路へ… 帰宅は夜10時過ぎだったそうです。
ご来館ありがとうございました。