王希奇「一九四六」展 オンライン事前学習会
2023年2月25日(土) 午後2時~
https://manmoukinenkan2023-3.peatix.com/
#3 語り部 北村栄美さん ~残してきた人がいた~
1934(昭和9)年3月 長野県下伊那郡大鹿村生まれ。
1941(昭和16)年に一家で大古洞下伊那郷開拓団として渡満しました。
父親は1945(昭和20)年8月に召集。ソ連軍侵攻後、同開拓団は現地に留まり集結して越冬。
現地住民からの襲撃やソ連兵の略奪、暴行に加え、食糧難と寒さ、疫病で犠牲者が続出します。
栄美さんの1歳の妹も10月に亡くなり、その後4歳の弟を中国人に預けました。1946(昭和21)年10月、突然の帰国の報に弟を迎えに行くことができず、母親は残留を決断。
兄と栄美さんの二人だけで10月に引揚げます。弟は残留孤児となり中国で生涯を終えました。
栄美さんのお話から、葫蘆島に辿り着けなかった人々へも思いを馳せてみたいと思います。