■開催期間 2024年3月20日(水)~5月6日(月)
■場所 当館 光の回廊
避難する馬車
長野県が全国に先駆けて送出した「黒台信濃村開拓団」に家族5人で暮らし、12歳で終戦を迎えた三石忠勇さん。戦後、引揚げてきてから絵画を始め、ソ連軍侵攻後の逃避行や難民収容所生活などを作品にされています。完成品は大きな油絵で、その多くは長野県佐久市教育委員会へ寄贈されており、当館には水彩の原画をご寄贈いただいています。今回は下記の19点を展示いたします。
満州での終戦時の状況を伝えるものは、写真も映像もないため、体験者の絵画作品は貴重な記録であり、シベリア抑留体験の絵画に比べて数も多くありません。
春休み、大型連休に合わせての企画としました。ぜひご家族連れでご来館ください。
【展示作品】
・スケッチブックに描かれた作品 水彩 9点
・額装された作品 水彩 9点
・「(望郷)渡り鳥」 油絵 1点
三石忠勇氏 略歴
1932 佐久市に生まれる
1939~45 旧満州 黒台信濃村開拓団
1946 引揚げ
1949~93 長野営林局・署勤務
1973 開拓団の絵を描き始める
1976 信州美術会会員に推挙
1977 蒼騎会会員に推挙、奨励賞受賞
1988 蒼騎会賞受賞
1990 文部大臣賞受賞