〈文責 ピースLabo.代表 木村多喜子〉
「自らができることをできる時に、
自ら考えて行動に移す」
満蒙開拓の史実を学ぶことは、私たちが生きて行くために必要なことであると感じた私たち。学ぶ場として記念館は私たちにとって大切な拠点です。
自分にとって大切な場所は、自分たちの手で守る。それは、民間で長年かけて建設、開館され、少ない職員と無報酬で奔走する記念館役員の皆さんの姿から教わった理念です。
記念館開館 1年前の2012 年1月から
記念館事業準備会主催で
「次世代満蒙開拓語り部養成講座 ピース Labo.」
全 12 回が開催されました。
1月 「満蒙開拓の基礎を学ぶ」
2月 「語り部の話を聴く」
語り部久保田諫さんの話を聞く受講生
3月 「残留孤児について学び帰国者の話を聴く」
4月 「満蒙開拓の社会背景 近現代史を学ぶ」
5月 「フィールドワーク①
戦後の再入植地を訪ねる」
6月 「帰国者 2 世の話を聴く」
7月 「上半期まとめ みんなで語ろう!この歴史」
8月 「伝える人に学ぶ」
9月 「フィールドワーク②
分村した村を訪ねる」
10月 「開拓団送出の背景に迫る」
11月 「“伝える”を学ぶ(紙芝居)」
12月 「記念館開館に向けて」
毎回30名~50名の受講生がありました。
ピースは平和、Labo.は Laboratory(研究所、実験室)の略。
「平和を考える学習会、集う場、平和をつくるところ」という意味を込めて語り部養成講座の名前が付けられました。
2013年4月。開館した記念館は、予想を超えて多くの来館者を迎えることになりました。何かお手伝いをしたい。でも、何をしていいかわからない。却って邪魔をしてしまうのでは。そんな支援したい人と記念館を繋げるため2013年10月ボランティアグループを立ち上げ、「ピース Labo.」をグループの名前として引き継ぎました。
現在登録者は45名。実際に活動しているメンバーは20名ほど。メンバーは、地元だけでなく、長野市、東京、山梨、京都と遠方の方もあります。
フィールドワークで再入植地を訪ねる
・ボランティア通信の発行(月1回)
記念館でお手伝いしてほしいこと、学習会やイベント情報などのお知らせをまとめて毎月発行
・ミーティング開催(毎月第3木曜日)
記念館の図書ルームやセミナールームを使って、ミーティングを開催
参加者は、現在子育て中の若い世代から、当時軍国少年だった80代までの10名前後。
職業も様々な人たちが熱く語らうひと時は、あっという間で時間を忘れてしまうことも。
〈コロナ感染拡大により、現在はオンラインミーティングを行っています。〉
・記念館の様々な場面で多様なお手伝い
〇みんなでつくる学びの場・交流の場
夏休み子ども平和学習会
子どもと一緒に新たな視点で学ぶ
冬季連続講座
鎮魂の夕べ
帰国者の皆さんと水餃子づくりのお手伝い
記念館に集う方たちと交流
軽井沢町大日向地区へ研修へ
〇自分たちのできること
展示ガイド
来館者・体験者との語らい
花壇づくり 環境整備作業
コーリャンを栽培
コーリャン粥にしたり
アンペラを編んだり
館長も一緒に年末大掃除